縫わずにバッグなどが作れるボンド「裁ほう上手」について最も気になったこと。
「洗濯機で洗っても剥がれないの?」
この疑問を解決すべく実際に洗濯して検証してみました。
裁ほう上手は洗濯すると剥がれるのか?検証してみた
①巾着袋を洗濯してみた
裁ほう上手で作った巾着袋を洗濯機で洗います。作り方についてはこちら。
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洗濯ネットなしで他の衣類と混ぜて洗濯します。
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いつも通り「洗い」→「すすぎ」→「脱水」をしました。
洗濯が終わり、洗濯機から取り出してみました。濡れた状態です。形はまったく崩れていません。
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裁ほう上手をたっぷり使うのが勿体無いので、量を制限して薄く塗りましたが意外と崩れていません。
貼り合わせた両脇を見てみる
中に手を入れて袋を開き、貼り合わせた両脇を見てみます。
・・・穴があいている!
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反対側を見てみます。やはりこちらも剥がれている箇所がありました。
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考えられる原因:巾着を作る時に、ボンドがもったいなくて薄く塗ってしまい、量が足りなかったことが考えられます。薄くかすれた部分と濃い部分のムラがありました。
均一に塗らないと剥がれやすくなりますね。塗りムラがあっても洗濯する前の乾いた状態であれば、しっかりとくっついていたのですが。やはり水には極力浸けない方が良いと思われます。
貼り付けた袋口を見てみる
しっかりとボンドを縫った袋口はとれていません。この通り、貼り付いています。
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袋口は最後に接着したため、量を惜しまずにしっかりとボンドを使いました。
紐を引っ張り、絞っても問題ありませんでした。
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剥がれた部分と付着している部分があったので、使用するボンドの量や技術によって洗濯後の結果が変わると言えます。
②レッスンバッグを洗濯してみた
裁ほう上手で作ったこちらのレッスンバッグを洗濯機で丸洗いしてみます。
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洗い→すすぎ→脱水を行いました。
裏地を確認
貼り合わせた裏地を引っ張ってみましたが、しっかりくっついています。
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この通り、一周貼り合わせた袋口や持ち手はダメージなし。
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穴があいている部分はありません。
脇を確認
貼り合わせたバッグの横も確認してみます。こちらも剥がれていません。
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レッスンバッグは一度洗濯してもノーダメージでした。
使用するボンドの量やムラなく塗ること以外に、布の種類によっても剥がれやすさが変わるのか?理由はハッキリと断定できませんが、私の検証では巾着のみ何箇所か剥がれていました。
洗濯に関する記載
裁ほう上手のパッケージには以下のような記載があります。
【用途】
- ズボン・スカートなどのスソ上げ・直し
- かばんの製作
- 服のアレンジ(レース・リボン・ラインストーン・名札つけに)
【特徴】
- アイロンでさらに強力・速乾接着
- 洗濯・ドライクリーニングでもはがれにくい
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用途や特徴に記載されている通り、バッグ作りや裾上げなどに使えます。しっかり均一に塗れば洗濯しても剥がれにくい。※ただし洗濯を繰り返しても剥がれないというわけではありません。
普段あまり洗うことのないバッグや化粧ポーチなどは、手軽でかつ頑丈に作ることができます。ズボンの裾も力が加わる部分ではありませんし、一部の接着が残っていれば形は崩れないでしょう。しかし毎回洗濯が必要なものを作る場合は針と糸で縫った方が確実です(例えば子供のコップ袋やお弁当袋など)。
結論まとめ
今回の検証結果をまとめると…
- 塗り方が不十分だと洗濯で剥がれる
- 洗濯機会の少ないバッグやポーチ作りにオススメ
- 乾いている時は強力
- 洗濯には強い方だが繰り返し洗うのはオススメしない
ボンドなので、できれば洗濯しないに越したことはないでしょう。
私は長年ミシンユーザーであり、ミシンや手縫いで布小物をたくさん作ってきました。
![](https://and-handmade.com/wp-content/uploads/2023/01/twitter-head-のコピー.jpg)
比較する対象がミシンだと、繰り返しの洗濯に強いのはもちろんミシンになるでしょう。しかし、そもそも裁ほう上手は面倒なミシンを使わずに布を接着できることが魅力のボンドです。ミシンは操作に慣れるまでに時間が掛かる・収納場所をとるといったデメリットがあります。ミシンを使いたくない・持っていない人のニーズに対応しているのが裁ほう上手です。
どのような接着剤でも頻繁に水に浸けていれば、水分を吸って少しずつ劣化してくると思います。
私は、裁ほう上手の「針・糸がなくてもかばんが作れる!」というメリットを活かし、用途や製作物によってミシン・裁ほう上手を使い分けています。
裁ほう上手で作ったバッグは念のため洗濯をせずに使っています。丈夫で問題なく使えています。参考になれば幸いです。
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