リール式キーケースの作り方 〜4種類〜

バッグやランドセルに付けて使えるリール式のキーケースの作り方をご紹介します。100均のリールを使用し、材料費500円以下で作ることができますよ。

↓使用したリールについてはこちらに詳しく記載しています。

目次

リール式キーケースの作り方①スナップボタンタイプ

まずは簡単なスナップボタンタイプから。

完成サイズ

完成サイズは縦14㎝×横7㎝。

材料

  • 布A(縦16㎝×横9㎝)…2枚
  • 布B(縦20㎝×横9㎝)…2枚
  • リール…1個
  • 紐(3〜4㎝程度)…2本
  • Dカン(無くてもOK。お好みで)

布の裁断サイズは目安です。使用するリールや鍵のサイズにより調整してください。

作り方

1.布を合わせる

布A・Bそれぞれを中表(布の表側が内側になるように)で重ねます。

重ねた状態で周囲をぐるりと縫い代1㎝で縫い合わせます。この時に、長辺の直線部に一箇所 返し口を空けておきます。

赤線部を縫う

縫ったら、角の余分な布を切り落とします。※縫い目を切ってしまわないように、縫い目から2㎜くらいの所で。

返し口の部分は、縫い代をアイロンで割っておきます。こうすることで表に返した時に形が整います。

返し口から布を引き出して表に返し、アイロンを掛けます。

布Aの下部だけ真っ直ぐ縫っておきます。(完成後では縫えないので先に縫っておく)

↓縫った後の写真。

2.リールを付ける

布Bにリールを付けます。リールのループに紐を通し、紐を半分に折ったら布Bの上部に縫い付けます。

使用するリールによってループの大きさが異なるので、ループに通せる細さの紐を使います。

3.ループを付ける

写真のように、キーケースをぶら下げる為のループを付けます。Dカンは無くても問題ありません。

今回使ったのは100均の平らなテープです。好きな長さにカットして二つ折りにし、写真のように布Bの上部に縫い付けます。

Dカンなどが妨げになって縫えない場合は手縫いで。今回はギリギリ縫えました。

↓裏側から見た状態。

4.AとBを合わせる

リールを挟むようにして布Aと布Bを重ねます。※この時に、布Aの一辺だけ縫った部分が下になるように。

左右と上の3辺をピッタリ合わせたら、フチをぐるりと縫い合わせます。布Bの下部は蓋になるので、蓋の部分まで続けて縫います。この時に返し口もついでに閉じることができます。

黒線部を縫う

ズレないようにゆっくり縫います。紐を短めにしましたが、ミシンでギリギリ縫えました。Dカンとリールが妨げになる場合はその部分だけ手縫いで。

これで袋状になりました。

5.スナップボタンを付けたら完成

最後にスナップボタンをつけたら完成です。

使用生地

リール式キーケースの作り方②横ファスナータイプ

完成サイズ

完成サイズは14.5㎝×7㎝。

材料

  • 表地(16㎝×16.5) …1枚
  • 裏地(16㎝×16.5) …1枚
  • ファスナー(あれば14㎝のもの) …1枚
  • リール

ファスナーは、あれば14㎝のものを使用し、ファスナーの生地端に合わせて布をカットすると作りやすいと思います。私は材料を100均で調達することが多いのですが、近場の100均にはちょうど良い長さのものがなく、長めのファスナーを購入してカットすることにしました。

作り方

1.ファスナーと裏地を繋げる

写真のように裏地の16.5㎝辺とファスナー合わせます。※裏地・ファスナー共にオモテ面が上。

生地の端っこ同士をピッタリ合わせたらできるだけ端の方で縫い合わせます。

黒線部を縫う

ファスナーの引き手が妨げになって縫えない時は、ミシンの押さえを上げてファスナーの引き手を邪魔にならない位置に移動させます。

縫った後の写真

次に反対側の生地端同士を合わせて同じように縫い合わせます。この時もできるだけ端の方で縫います。

黒線部を縫う

↓縫った後の写真。これでファスナーと裏地が繋がりました。

2.表地とファスナーを繋げる

写真のようにファスナーを置きます。

ファスナーと表地を中表(オモテ面同士が合わさるように)で合わせます。

裏地を縫った時よりも深い位置で生地端を縫い合わせます。

黒線部を縫う

縫ったら、表地を開きます。

裏地は反対側に倒しておきます。

次は反対側の端をファスナーに重ねて同じように縫い合わせます。裏地の時よりも深い位置で縫います。

黒線部を縫う

↓縫った後、横から見た状態。

ファスナーと表地と裏地がこのように繋がりました。

3.両脇を縫う

ファスナーの引き手を真ん中に移動させておきます。

真ん中の布の境目をピッタリ合わせます。※ファスナーはどちらに倒してもOK。

真ん中がズレないように待ち針などで固定したら、両脇を縫い代1㎝で縫い合わせます。この時に裏地の真ん中に一箇所、返し口を作っておきます(5㎝空ける)。そして返し口とは反対側に、リールのループを通す部分を二箇所あけておきます(表地・裏地ともに真ん中を空ける)。※ファスナーの引き始めの方にリールが付くように向きを確認します。

黒線部を縫う

※今回使用したファスナーは長さ調節できるタイプではなく硬いため、ミシンでは縫えず(針が折れてしまうため)ファスナー部分だけ手縫いにしました。

縫ったら、縫い代をアイロンで割ります。このように返し口とループ通し口だけ空いた状態になりました。

ループ通し口
返し口

※長いファスナーを使用した場合は、余剰な部分をカットします。

4.表に返す

返し口から布を引っ張り出して表に返します。

5.返し口を閉じる

返し口は手縫いで「コの字とじ」します(両側をすくいながら閉じる)。

コの字とじ

6.アイロンをかけてリールを付ける

裏地を中に入れて全体にアイロンをかけます。

リールのループを内側から外側に向かって出します。

カラビナを付けたら完成です。

完成

使用生地

リール式キーケースの作り方③ランドセルの肩紐に付けるタイプ

ランドセルの肩紐に巻き付けるタイプをご紹介します。

完成サイズ

完成サイズは縦12㎝×横6.5㎝。

外側の布を後ろに折り畳めば、ランドセルの肩紐に付けることができます。

鍵の長さについて

キーケースを作る前に、大きさに悩みました。我が家はマンション住まいのため、一階のエントランスはオートロックになっていてキーをかざす仕組みになっています。

左がオートロック用と普通の鍵の比較

写真を見て分かる通り、自宅の鍵と言っても長さが多少異なります。マンションのオートロックキーは普通の鍵よりも1〜2㎝長いことが多いのです。実際に使用している鍵とリールキーホルダーの長さを考慮して作ります。

材料

完成・裁断サイズは目安です。鍵の長さやリールの種類により適宜調整してください。

  • 本体①(14㎝×19.5㎝) …2枚
  • 本体②(13㎝×8.5㎝) …2枚
  • 蓋(7㎝×8.5㎝) …2枚
  • リール …1個
  • お好みでマジックテープなど
裏地・表地を同じ大きさでそれぞれ用意する

作り方

1.蓋を作る

蓋用に裁断した布2枚を中表(オモテ面が内側)で重ねます。

重ねた状態で3辺を縫い代1㎝で縫い合わせます。長辺の一つは縫いません。

赤線部を縫う

縫ったら、写真のように二箇所角を切り落とします。※縫い目を切らないように注意。

縫っていない長辺の所から布を表に返し、周囲をぐるっと縫います。(端から2〜3㎜くらいで)

赤線部を縫う

↓縫った後の写真。これで蓋の出来上がりです。

2.本体に蓋を付ける

本体①のオモテ面の長辺の真ん中に蓋を付けます(布端から5㎜の所で縫い合わせる)。本体①の裏地に付ける場合、蓋も裏地がオモテ向き。本体①の表地に付ける場合、蓋も表地がオモテ向きになるように付けます。

もう一枚の本体①を中表で重ねます。

重ねた状態で、周囲を縫い代1㎝でぐるっと一周縫い合わせます。この時に蓋が付いていない辺の直線部に一箇所返し口を作っておきます。

赤線部を縫う

縫ったら、余分な角を切り落とします。

返し口の縫い代をアイロンで割ります。

返し口から表に返し、本体①のふちを一周縫います(端から2〜3㎜程度の所で)。これにより返し口を閉じることができます。

破線部を縫う

3.本体②を作る

本体②の表地と裏地を中表で合わせます。

周囲を縫い代1㎝でぐるっと一周縫い合わせます。一箇所返し口を作っておきます。

赤線部を縫う

縫ったら角を切り落とし、返し口の縫い代をアイロンで割ります。

返し口から表に返し、アイロンをかけます。

↓ここで補強の為にふちを一周縫ったのですが、縫わなくてもOK。後で気付きましたが縫わない方が綺麗に仕上がります。

本体②のオモテ面の短辺にマジックテープを付けます。

4.本体①に本体②を付ける

本体①を三つ折りにして折り目を付け、真ん中に本体②を重ねます。※マジックテープが付いた方が蓋側になるように。

本体①・②どちらも表地がオモテ向き

本体②の周囲を縫い付けます。蓋側の辺は縫いません。蓋と反対側の短辺の真ん中は、リールのループが通せる程度の間隔を空けて縫います。

リールのループ通し穴

5.蓋にマジックテープを付ける

蓋を閉めてみて本体のマジックテープと重なる位置に縫い付けます。

6.リールを付ける

リールを内側から入れ、穴からループを出します。

ループにカラビナなどをお好みで付けます。

7.スナップボタンを付けて完成

本体裏側の両端にスナップボタンやマジックテープなどを付けたら完成です。

今回は上下にスナップボタンを付けました。

使用生地

リール式キーケースの作り方④真ん中ファスナータイプ

最後に、真ん中ファスナータイプ(裏地なし)をご紹介します。裏地なしなので、厚手の布がオススメです。

材料

  • 本体(後)…1枚
  • 本体(前)…2枚
  • ループ用布…1枚
  • 紐…1本
  • Dカン(あれば)…1個
  • リール…1個

本体の縦はファスナーの生地端のサイズに合わせてカットします。今回は12㎝ファスナーを使用。横幅などの詳細サイズについては割愛。お好みで調整してください。

作り方

1.布端の処理

本体3枚の周囲にジグザグミシンをかけ、ほつれないように処理します。(四辺すべてに)

処理後の写真

2.本体(前)とファスナーを合わせる

本体(前)とファスナーを中表(表側同士が合わさるように)で写真のように重ねたら、真っ直ぐ縫い合わせます。

破線部を縫う

縫ったら開いてアイロンを掛けます。この時に縫い代を本体側に倒します。そして縫い代を押さえるように真っ直ぐ縫います。

破線部を縫う

次に、もう一枚の本体(前)をファスナーと中表になるように重ね、先程と同様に真っ直ぐ縫い合わせます。

破線部を縫う

縫ったら開き、同様に真っ直ぐ縫います。

破線部を縫う

これで本体(前)は完成。ファスナーと繋がりました。

ファスナーの生地端が開かないように端ギリギリの所で縫い留めておきます。

2.ループを作る

ループ用の布の両端(長辺)を真ん中まで折り畳みます。そして折った部分を押さえるように真っ直ぐ縫います。

破線部を縫う

これでループの出来上がりです。

3.ループを付ける

Dカンにループを通して二つ折りにしたら、本体(後)の上部の真ん中に縫い付けます。※布端から5㎜程度の所で縫う。

※Dカンは無しでもOK。

4.リールを付ける

リールに紐を通したら、紐を二つ折りにしてDカンとは反対向きに付けます。※この時も本体の布端から5㎜程度の位置で縫い付ける。

厚みがあって縫えない場合は、一部だけ手縫いするか、ファスナーの場所を横にズラしてループと被らない位置にします(その場合は裁断時に布の割合を変えてカットする)。

5.(後)と(前)を合わせる

本体(後)と(前)を中表で重ねます。※ファスナーの引き手がリール側に来るように。

重ねた状態で、フチをぐるりと一周、縫い代1㎝で縫い合わせます。※この時にファスナーの引き手は真ん中に移動させておくと縫いやすい。

黒線部を縫う

6.表に返して完成

ファスナーを開け、表に返します。

これで真ん中ファスナータイプのリールキーケースの完成です。

最後に

リール式キーケースの作り方4種類をご紹介しました。他にもレシピをたくさん載せているので良かったら参考にしてみてくださいね。

レシピ一覧

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