フリルを後付けするランチバッグ(お弁当袋)の作り方をご紹介します。
【フリル後付け】ランチバッグの作り方。
完成サイズ
完成サイズは縦22㎝×横26㎝×底マチ10㎝。
子供用のお弁当箱が入る大きさです。ランチバッグとしてだけでなく、我が子は給食袋としても使用しています。
(給食の日はランチョンマット・お箸・コップ袋を入れて使用)
最後にフリルを後付けする方法とリボンテープの縫い付け方も記載しています。
材料
※フリルを除いたバッグ本体の材料
- 本体布(縦13㎝×横28㎝)…2枚
- 底布(縦34㎝×横28㎝)…1枚
- 裏地(縦56㎝×横28㎝)…1枚
- 持ち手(縦27㎝×横10㎝)…2枚
作り方
1.持ち手を作る
持ち手用に裁断した布をアイロンで半分に折って開き、真ん中に折り目を付けます。
両端を、真ん中の折り目まで畳みます。
更に半分に畳みます。これで裁ち目が内側に包まれて隠れた状態になり、持ち手の幅は4分の1になりました。
持ち手の両脇を、端から2〜3㎜程度の所でまっすぐ縫ったら出来上がりです。
もう一本も同様に作ったら、持ち手は一旦置いておきます。(また後で使います)
2.底と本体を繋げる
底布と本体布の28㎝辺を合わせ、縫い代1㎝で縫い合わせます。※中表(オモテ面同士が内側)になっています。
縫ったら、底布の反対側に、もう一枚の本体を中表で合わせ、同様に縫い合わせます。
布を開き、繋ぎ目をアイロンで押さえます。縫い代は好きな方向に倒します。
縫い代を倒した方に、布を押さえるようにステッチをかけます。
これで底と本体が一つに繋がりました。
3.持ち手を付ける
写真のように、本体の28㎝辺に持ち手を付けます。
付ける位置について
持ち手の間隔は9㎝程度が使いやすいと思います。布の真ん中に印を付け、真ん中から左右にそれぞれ4.5㎝の所に付けます。
本体の端と持ち手の端を合わせたら、端から5㎜の所で縫い付けます。
4.本体と裏地を合わせる
本体の上に裏地を中表で重ねます。
重ねた状態で、28㎝辺を縫い代1㎝で縫い合わせます。
縫ったら、今縫った部分が真ん中に来るように布を開きます。
↓中を覗くと、このように持ち手が真ん中に来ています。
真ん中の、布の境目の線をピッタリ合わせます。
真ん中がズレないように待ち針などで固定し、長辺を縫い代1㎝で縫い合わせます。
この時に、裏地の底から10㎝空けた所に、10㎝程度の返し口を一箇所作っておきます。
縫ったら、返し口の部分の縫い代をアイロンで割っておきます。こうすることで表に返した時に形が整います。
5.表に返す
返し口から布を引っ張り出して表に返します。
6.返し口を閉じる
返し口を手縫いで「コの字とじ」するか、手縫いが面倒であればミシンでそのまま上から縫って閉じます。
ミシンで上から縫っても裏地なので目立ちません。
返し口を閉じたら裏地を中に入れ、アイロンをかけて形を整えます。
7.袋口を縫う
袋口2〜5㎜程度の所を、ぐるっと一周縫います。
8.底マチを作る
袋を裏返し、両脇が真ん中に来るように開き、底の角が三角になるように整えます。
マチ幅が10㎝になる所にチャコペンで線を引きます。
線に沿って縫います。
反対側も同様に縫ったらマチの完成です。
表に返せばバッグの出来上がり。
続いてフリルを後から付ける方法を解説します。
フリルを後付けする方法①
1.裁断
フリルは作りたい長さの約2倍で裁断します。
今回はバッグの横幅が26㎝なので、布を長さ54㎝×幅12㎝で裁断しました。
2.ミシンでフリルを作る
写真のように布を中表で二つ折りにします。
折り目以外の3辺を縫い代1㎝で縫います。この時に長辺の直線部に一箇所返し口を作っておきます。
縫ったら、返し口の縫い代をアイロンで割ります。
返し口から表に返し、アイロンで形を整えたら、返し口のある辺を端から2〜3㎜の所でまっすぐ縫います。これで返し口も一緒に閉じてしまいます。
2枚重ねになっているので、4辺とも綺麗に処理できました。これで後付けしてもフリルの端がほつれる心配がありません。
次に、ミシンの糸調子を0にします(ゆるく設定する)。※縫い目の幅が調整できる場合は、縫い目の幅を大きく設定します。
布に2本ステッチをかけます。今回は、布の折り目側から1㎝・3㎝の所でそれぞれ縫いました。
注意:縫い始めと縫い終わりは返し縫いをしません。
縫ったら、上糸だけを引っ張ります。
両側から少しずつ引っ張りギャザーを寄せます。
好みの長さになったら、フリルにアイロンをかけておくと扱いやすくなります。
3.バッグに付ける
バッグの付けたい位置に待ち針などで固定し、ギャザーを寄せた2本のラインの内側を縫います。縫うのが1本だけだと洗濯した時に不安定になりそうだったので2本のラインでしっかり縫い付けました。
バッグに縫い付けたら、ギャザーを寄せた上下の糸は解いて外します。
4.リボンを付けても良し
フリルの真ん中の縫い目を隠したい場合は一周リボンを付けると良いですよ。
リボンテープの縫い付け方
今回使ったのは100均のサテンリボンテープ。よく見ると、このように両端にラインがあります(模様が切り替わっている部分)。
この境目に沿って縫うことを目標に、両端ギリギリの所を真っ直ぐに縫います。
リボンの切りっぱなしの端の部分は、少し内側に折って縫い付けるとほつれにくいと思います。
バッグの真ん中からリボンをスタートし、ぐるりと一周回って真ん中で終わりました。
真ん中にリボンを付けて隠せば完成です。
リボンの作り方はこちらを参考にどうぞ。
フリルを後付けする方法②
最初にご紹介したのはフリルを二枚重ねにする方法ですが、一枚で作って後付けする方法もあります。バッグではなくタオルで解説していますが参考にしてみてください。
1.布端の処理
フリル用にカットした布の長辺(両側)を三つ折りにし、折った部分をまっすぐ縫い止めます。
長辺の処理ができたら次は短辺を三つ折りにします。
短辺も同様に縫い止めます。
これで布端全体の処理ができました。そのまま後付けしても、ほつれる心配がありません。
2.ギャザーを寄せる
ミシンの糸調子を0にします。縫い目を粗く設定し、布の真ん中を縫います。※縫い始めと縫い終わりは返しぬい(止め縫い)しません。
手縫いの場合は粗くなみ縫いします。
上糸だけを引っ張り、ギャザーを寄せます。
作りたい完成幅になったらアイロンをかけて形状を整えます。
3.本体に付ける
フリルを本体に付けます。最後にリボンテープで真ん中を隠すので、ギャザーを寄せた時の縫い目に沿って真ん中を縫い止めます。
4.リボンテープを付ける
フリルの真ん中の縫い目をリボンテープで隠します。リボンテープの両脇ギリギリの所を真っ直ぐ縫います。
これでフリルの後付けができました。最初の作り方よりもフリルの部分が薄く仕上がります。
最後に
マジックテープやスナップボタンを付けたら完成です。フリルを後付けする場合は、バッグの上の方に付けるのがオススメです。バッグの底の方に後付けする場合はミシンのアームが妨げになって深い部分まで入らないため、縫いづらくなります。
フリルを長く作り、バッグにぐるっと一周付けても良いのですが、今回は二箇所に分けて両面にそれぞれ付けました。
↓こちらは洗濯後の写真。フリルにボリュームが出ました。
使用生地
↓レッスンバッグにフリルを後付けする方法はこちらに載せています。
他にもバッグや小物の作り方をたくさん載せています。